現場ノート

久々の安全パトロールめしは、

7人という大所帯でホテルなはりさんへ。

みんなが思い思いの食事を頼む脇で

ぼくはといえばしばし黙考。

メニューに書かれた

イカ・エビ・豚・野菜など9種類の具に

鶏ガラ・沢山の野菜で出汁をとったスープをベースに味付けした

ホテルなはり人気メニュー。

という言葉に惹かれて注文したのは

中華飯(930円)

さて

いつ以来だろう?

と思い出そうとしても浮かんでこないほど

ずいぶんとご無沙汰でした

中華飯。

出てきたブツを見て



しもたー

ふつふつと後悔の念がわきあがりました。



そう

当然のように中華飯はあんかけ。

そしてそれを食そうとするぼくは猫舌。

あちゃー

これはよっぽど慎重に行かなければ・・・

という決意を胸に

いつにも増してゆっくりゆっくり食しているさなかにある疑問が。

中華飯と中華丼って同じなのか?ちがうのか?

いやそらいっしょでしょ。

答えはすぐ出ました。

ぼくのイメージでは

もともと中華飯は関西や四国での呼び名で東日本へ行くと中華丼。

でも「餃子の王将」が全国展開してから中華飯っていう呼び方が東日本でも一般的になった。

考えてみれば「〇〇丼」っていうのは器ありき

どんぶりに盛ったご飯の上に具がのっかってるのが基本で

同じ組み合わせでも器がちがえば別の呼び方となる。

たとえば鰻丼と鰻重

たとえばカツ丼とカツ重みたいに。

だからその流れで行くと中華丼というのが名付けのルールからいくと自然。

なのに関西では古くから中華飯。

これはどうしてだろう?

と考え出すと止まらない(ヒマか^^;)。

ポイント1:中国の「飯(ふぁん)」

・中国語の「飯」は、ご飯や食事を意味する。

・実際にご飯の上に具材を乗せた料理は数多くある。

・チャーハン(炒飯)のようにご飯をメインとした料理にも「飯」が使われる。

ポイント2:いかにも中華っぽい響き

・日本発祥の中華料理に本場の発音を取り入れるとそれらしくなる。

 例.天津飯

・「飯(ふぁん)」という響きが中華料理っぽく聞こえる。

結論:

どこかの誰かがどんぶりにご飯を盛って八宝菜を乗せた料理をつくった。

 ↓

和食の命名規則にのっとり、それは中華丼と名づけられた。

 ↓

関西へと広まったそれは、より中華っぽくするために中華飯という名を与えられ定着したことで、東日本では中華丼、西日本では中華飯という棲み分けが成立した。

 ↓

「餃子の王将」の全国展開で東日本にも中華飯という呼び名が広まった。

 ↓

なんだか理由はよくわからないけど、店によって中華飯だったり中華丼だったりしている

 ↑

(今ココ)

う~ん・・・

言語学的な側面から見ても文化的な受容の側面から考えても

とても説得力がある説だ \(^o^)/

愚にもつかない思考を展開しながらワシワシと食うホテルなはりの中華飯。

バカなことを考えながらゆっくりと食べたおかげで熱いあんで口内をヤケドすることなく完食。

美味しゅうございました。

ごちそうさま!

(みやうち)

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