現場ノート

「あしたの朝2t平ボテを車検に出します」

ある日

LINEの全社員共有トークルームに載った告知です。

平(ひら)ボテ?

いやいやそこはボディでしょ

とサイレントツッコミを入れたぼくですが

念のため翌朝みんなが集まったところで確認。

「みんなボテって言いゆうが?」

「そうですよボテ」

「デじゃなく」

「デじゃない」

「濁らない?」

「そう、テですよ。ボテが正解」

「ふ~ん、そうなんや。まあええけど。けどアレって平ボディが正解やキね」

とうなずいたもののなにやら納得がいかないおじさんは

事務員さんにも確かめます。

「平ボテってあるやろ?」

「ハイ。ダンプじゃないふつーのトラック」

「そうそう。あれってボテ?」

「どういう意味ですか?」

「いや、テかデか。ボテかボデかどっち?」

「ボテですよ」

「濁らない?」

「はい濁りません」

「じゃあなんでボテっていうか知っちゅう?」

「ボテッとしてるから」

「(爆)(爆)(爆) おもろい!」

どうやらわが社では平ボディトラックのことを平ボテと呼ぶのが標準だったようです。

平ボディ

こんなやつです。



ふつーのトラックですよね。

オープンデッキの荷台を側面と後ろのアオリでおおっているだけのシンプルな構造のやつ。

ではトラックにはどんな種類があるかというと・・・


画像出典:中古トラック販売・買取のステアリンク



右下隅にあるのがもっとも一般的に普及している平ボディータイプです。

「へーそうなんですね~」

「知らんかった~」



説明すると口々にそういうみんなはしかし

だから「ひらぼでぃ」に直そうとはひと言も言いません。

平ボテは平ボテ

経緯や由来はともかく

(単純な聞きマチガイ言いマチガイでしょうが)

長いあいだそれで通用してきた言葉ですから

いわば方言のようなもの。

それを今さら変えろというのも野暮でしょう。

だからこれからも

平ボテは平ボテ。

でもね

真実は知っておいた方がいいよ。

でないと他所で言ったら恥をかくからね。

そこでぼくの脳内にある疑惑がふつふつとわきあがります。

ひょっとして・・・・

高知県東部に住む土木関係者は平ボディーのトラックを平ボテと呼ぶのか?

いやいやこれ以上の詮索は止めにしましょう。

当社内では平ボテは平ボテ

けっして平ボデではないのですから (^O^)/

(みやうち)


コレはダンプね

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