現場ノート



本日の日替りランチ

スタミナポークチャップ

ただのポークチャップならどうということはないのですが

その前に「スタミナ」とつくと

一瞬気おされてしまうじっちゃんなのです。

「スタミナはどうもね・・・笑」

同行者に話しかけながら店内に入ると

いつものように入口正面にある

ぼくお気に入りの書が迎えてくれます。




憑高眺遠

(ひょうこうちょうえん)

高きにより遠きを眺める

一般には蘇東坡として有名な宋の文人蘇軾の詩

「念奴嬌(中秋)」の冒頭にある四文字です。

憑高眺遠 見長空萬里 雲無留跡

桂魄飛來 光射處 冷浸一天秋碧

玉宇瓊樓 乘鸞來去 人在清涼國

江山如畫 望中煙樹歴歴

高みに憑(よ)りて遠くを眺めると

広大な空が万里にわたって続き

雲が跡を残さず消えている

桂の月が昇り

その光が射す場所では

一面に秋の澄んだ青が冷ややかに浸透する

玉の宮殿や美しい楼閣には

仙鳥に乗って来たり去ったりする者がいて

その人々は清涼な国に住んでいる

 川や山はまるで絵のようで

目の前にある煙に包まれた木々がはっきりと見える  

うん

善き哉

善き哉

と気分をよくしてうなずいたぼくが

思わず注文したのは

スタミナ。

じつはこのあと蘇軾は月を招き入れ影と合わせて

月・自分・自分の影という3人で酒宴をひらき

大いに酔っ払うのですが

今は昼間

しかもぼくらは安全パトロール途中の身。

月下の酒は晩餉までとっておくことにし

ほどなくして出来あがったスタミナポークチャップを

わしわし

わしわし

と食うのでした。




うん

相変わらずの気取らない美味さ。

慎太郎食堂さん

いつもありがとうございます!

ごちそうさま!!

(みやうち)

PAGE TOP