現場ノート



奈半利港に直接流れ出る小河川は

奈半利町内にいくつかありますが

そのなかでも代表的なのが

奈半利のてっぺん米ヶ丘を源流とする長谷(ながたに)川。

その長谷川にかかる3つの橋を

補修と補強をして長持ちさせる工事がはじまりました。

3つの橋とは

上流から順に

長谷川橋

長谷橋

天神橋。

下の画像のような位置関係です。



まず手始めは

国道55号にもっとも近い長谷川橋の

ブロック積み護岸を取り壊す作業から。



縁端拡幅(えんたんかくふく)工のとっかかりです

「えんたんかくふく」工というのは

橋げたが乗る台座を広げ

地震が起きた際に

橋落ちるのを防ぐための工事の呼び名です。

橋げたが乗る台座のことを

沓座(しゅうざ)とも呼ぶので

沓座拡幅工

と呼ばれることもありますが

今回の設計図書では

縁端拡幅工

となっています。



ところで

日本全国における

建設後50年を経過した橋の割合は

2021年3月末時点で約32パーセント、

10年後には約57パーセントに増えると言われています。



(『日本の橋梁の現状』令和4年8月国土交通省中部地方整備局、より)



またその他に

建設した年が不明の道路橋が全国で約23万橋あり

これらの大半が市町村管理の橋長15メートル未満の

ちいさな橋だそうです。

わたしたちが

ふだん何気なく通っているちいさな橋。

時には

橋を通っているという感覚すら受けないぐらい

ちいさな橋は

ふつうに

あたりまえに

日本全国津々浦々にたくさん存在しています。

それらを補修補強して

長持ちする橋に変身させる。

地味でちいさな仕事ですが

今という時代の日本にとっては

必要で欠かすことのできない

大事な仕事です。

そして

けっしてどまんなかストレートではありませんが

今という時代の土木では

必要で欠かすことのできない

大事な仕事です。

ちいさなことからコツコツと

がんばりましょう!

(みやうち)

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