現場ノート





栗石を積んでいます。

栗の石と書いて

「ぐりいし」

と呼びます。

「くりいし」

とも呼びます。

というか本当は「くりいし」で

「ぐりいし」が別称でしょうか。

どちらかはわかりませんが

このあたりでは昔から

「ぐりいし」

と呼ぶので

わたしは「ぐりいし」派です。

略して

「ぐり」

なんて呼んだりもします。

ともあれ

栗石。

昔から

構造物の基礎だとか背面の裏込め材とかに使われます。

この現場の場合

裏込め材として使っているので

「うらぐり」

です。



裏(背面)からの排水を抜けやすくする役目を受けもちます。

それと

うしろからかかる土の圧力を減らす機能もあります。

今は

一般的には砕石(再生砕石)を使うことが多いんですが

森林土木の世界では

今でも基礎とか裏込めには栗石を使うのが標準です。

本来の役目からすれば

より石の径が小さい砕石より

栗石の方が効果が高いはずですが

デメリットもあります。

それは

(砕石に比べ)

手間がかかる。

圧倒的にめんどくさいのです。



出来上がりをスキャンするために

現場へとやって来たルーキーくん。

「何ごとも経験だ」

というセンパイの薦めで

「うらぐり」積みを初体験。



昔から

「裏栗三年基礎八年」

と言います。

(ウソです^^;)

(言いません^^;)

土木の基本(のひとつ)です。

しっかりと体感してくれたことでしょう。

そんな須川林地荒廃防止工事も

メインの構造物である

1号土留工のコンクリート打設が完了。



打ち終わるとすぐ

暑さから守るために寒冷紗をかけて



工事もいよいよ終盤に入りました。

まだまだ夏はつづきます。

気を抜かずに集中して

でも

あせらずに余裕をもって

完成まで

がんばっていきましょう!

(みやうち)

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