現場ノート



本日の新入社員研修は3次元モデルの作成実習。

そうそう

新入社員研修と言えば

先日わが家でこんなモノを見つけました。





というのも

新入社員研修の一環として

学校で「土木」を学んでこなかった若手たちもいっしょに参加して行っているのがコレ。





「ゼロから始める測量入門」

と題して測量の基礎をお勉強。

その第一回でこんなことを話しました。





水が水平になる性質を利用して

ホースに水を入れて高さを計測する作業を

「水盛り」と呼ぶ。

現代土木ではまずお目にかかることがないんですが

基本中の基本の原理で

覚えておけばいろんな場面で応用できる技術です。

(って「技術」というほど大げさなもんじゃないんですけど)

ある夜

いつものように黒糖焼酎のソーダ割りを2杯飲んだあと

ふとそのことを思い出したのは

この測量実習についての現場情報を読んだ関東在住のマスコミの方からのメッセージ。

そこにはこう書かれていました。

「次は水盛りの秘法でもどうですか?」

そのメッセージを目にするなり

「そうだ!アレだ!!」

とあるモノの存在を思い出し

すぐにわが家の倉庫をガサゴソとさぐってみると・・・

あった!

ありました \(^o^)/


コイツを発見

というか探し当てたというわけです。







三十数年ぶりの御対面。

さっそくゴシゴシと洗うこと数十分

次の日

リニューアルしたコイツをもって測量実習の番外編を行いました。

じゃん!





水盛管です。

言っときますが

純然とした私物です。

こんなものを私物として持っているなど

日本全国に土木技術者は数あれど

このわたしぐらいのもんではないでしょうか。

ん?

なぜ?

オマエがそんなものを持っている?

趣味か?

それとも・・・

いえいえ

それを語りだしたら三日三晩あっても足りません。

ということで「水盛り」体験会。





といっても

この写真では何のことかよくわからない人

これが「水盛り」です。



画像出典:マイティーの忍者生活『水盛管をDIY』




つまり

「水は水平」という原理を利用した

原始的水準測量とでも言うべきものが

「水盛り」なんです。

今ではこれも

電子製品になっていて

画像出典:ビルディ「シンワ電子水もり管76644」


へ~~~そうなんだ (*_*)

ふだんはけっこうハイテクノロジーに囲まれてるんですが

こんなちょっとしたことで

すぐ感心してしまうのは

やっぱり昭和のおじさんです。

とはいえ

そもそも現代土木でそんなツールは要りません。

がっ

しかーーし

原理は原理

基本は基本。

なんとなれば

なんの基礎知識がなくても現場測量ができてモノがつくれてしまう今という時代に

わざわざ「ゼロから始める」なんて回りくどいことをしているのも

そんなことなどをわかっておくことが

とても大切なんだという想いからです。

そのあとついでに水盛管を使って

画像出典:熊本国府高等学校『通潤橋、水路の仕組みは・・・』



サイホンと逆サイホンを実施体験。

通潤橋に想いを馳せたりなんかして・・・

とか

そんなこんなで礒部組新入社員研修

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若手社員研修はつづくのです (^_-)-☆

(みやうち)

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