現場ノート



「じぐ」という言葉があります。

漢字であらわすと治具。

英語の jig に漢字を当てたものです。

ルアーの一種にジグというものがありますがそれではありません。

英語の jig は「工具の位置合わせ、案内機構」を指す言葉ですが

日本語の治具はそれに加えて工作物の位置決めと締め付け固定をする「取付具」の意味も含まれます。

機械用語ですね。

なんていってもわかりにくいのでhttps://jss1.jp/column/column_009/さんから治具の使用例の図解を拝借しました。

まず「治具を使用しない場合」

次に「治具を使った場合」

これなら加工時間も短くなるし精度も高まって品質が均一になる。

ナルホドですね。

わたしが学校を出て就職したばかりのときに仕事を教えてくれたセンパイは、工業高校の機械科を出て某大手製鉄メーカーに勤めていた元機械屋さんでした。

「治具をつくれだしたら一人前やな」

ウン十年前のことですが、彼が何度かそう言っていたのをハッキリと覚えています。

その話の脈絡からわたしは

治具

のことを

自具

だと解釈して理解していたのですが、まあ、あながち大外れでもないでしょう。

さて

こういうのって土木の世界でも似たような例がありますよね。

こうやったら上手くいきそう

っていう道具を自分で工夫し製作して使っているひとっていますよね。

例えば

ただ今絶賛工事中

橋の断面修復のためのハツリ。



電動ピックハンマを固定するためのツールを自作し

仕事の効率向上と身体への負担軽減を実現しています。

ここだけの話

わたし

こういうのを考え出す能力に欠けてるんですよね。

だから

こういうのを考えることができるひとのことが

とってもうらやましく

と同時に尊敬します。

それになによりこの姿





じつにカッコいい。



現場は

「ごっくん馬路村」で有名な安芸郡馬路村の県道にかかる

影橋というちいさな橋。



古くなってボロボロになった橋を

つよく長持ちさせるため

ただ今古いコンクリートを絶賛ハツリちゅうです!

(みやうち)

(撮影:オー隊長)

参考サイト:株式会社FAプロダクツホームページ

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