現場ノート



円形に切り

桟木をつけたベニヤ板が

無造作に置かれています。

左上

x軸とy軸で構成される座標平面でいうと第2象限に位置するところに

なにやらマジックペンで文字が書かれています。






「わらないで」

ちなみにこの現場

作業をしている人の数は5名。

しかもその全員が型枠組み立てにたずさわっている最中ですから

「わらないで」というお願いは

口頭でするだけでみんなのアタマのなかにインプットされるはず。

それをわざわざ表記する。

わたし、感心しました。

これが「見える化」だと。

言わずもがなのことをあえて文字にして全員に周知する。

それによって

「わかってるはず」

という思い込みと

「ついうっかり」

から生まれるミスを防ぎます。

それがセーフティーバルブとなります。

たかがそれぐらいのことで何を大げさな

とお思いのそこのアナタ。

アナタが思うのも勝手なら

わたしが思うのも勝手。

兎にも角にも

わたし、感心しました。

それにしても・・・

「さわらないで」ではなく「わらないで」とは。

漢字であらわすと

「触らないで」ではなく「割らないで」でしょう。

ということは

「わる」

という行為をする恐れのある人間がココに存在しているという何よりの証し。

アイツかなコイツかな

アッチかなコッチかな

想像してみても答えは出てきません。

たずねればいいじゃないか?

いえいえ

そんなこと恐ろしくて

とてもとても訊けたもんじゃありません。

ということで

見えないクラッシャーの影におびえながら

「わらないで」

と心のうちで祈りつつ

早々に現場をあとにするわたしなのでした。

という冗談はさておき

~あ、「見える化」の件はマジですよ^^;~

「わらないで」

が功を奏して

無事、型枠組み立てが完了。




今日は朝から

生コン打ちです。

以上

森林管理道島日浦線開設工事現場からでした。

(みやうち)

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