
小島地区ほ場整備工事
上の画像中央下の赤く囲んだところにボックスカルバートをつくります。
プレキャスト(=既にできあがった)製品を据え付けます。
ボックスカルバート
ぼくたちはフツーに何気なく使いますが、その意味はといえば、ボックス(箱形)のカルバート(暗渠=あんきょ)、つまり「箱型の地下水路」ということになります。
渠
そもそも「渠」という字はどうやって「渠」になったのでしょうか。
「へん」は「さんずい」、これは皆さんご存知のとおり、水をあらわした「へん」ですよね。
「つくり」は「巨」と「木」、「巨」は大きな差し金を意味していて、それが「木」と合わさることで、木材でつくられた大きな構造物を示しているのだそうです。
つまり、「渠」とは人工的な水路をあらわす言葉、ふ~ん… 思わず古代中国の土木工事を想像してしまいました。
といっても、水路といえば、一般的には「溝(みぞ)」を使う場合が多いような気がします。
「渠」は土木専門用語みたいなあつかいですよね。
ただ、「渠」と「溝」にはあきらかなちがいがあります。
かんたんに言えばスケールのちがい。
「溝」は身近にある小さな水路、「渠」は、その字の成り立ちからいっても、比較的規模が大きな土木工事でつくる水路、てな感じでしょうか。
でも、今では大きなものから小さなものまで、地下に隠れた水路のことは「暗渠」と呼びます。
言葉のルーツはそうだとしても、時代が下ってくるとともに、地下排水全般をあらわす言葉になったのでしょうね。
こうやって、古代にまで想像をめぐらせながら工事をする。
それも、はるか昔から人類とともにあった「土木のしごと」に、現代日本でたずさわっている者ならでは、かもしれません。
ちなみにぼくは、カルバートという語感が好きですね。
なんというか、「カ」という硬い響きでスタートして、「バー」で空間を広げ、「ト」で〆る。このリズムが、いかにもコンクリート構造物にぴったりなような気がします。
ですが、少なくとも当地では、「暗渠」はそのまま「あんきょ」と呼びますが、「ボックスカルバート」はうしろを省略して「ボックス」。
ぼくの好きな「カルバート」という言葉は、それ単体はおろか、「ボックスカルバート」や「パイプカルバート」という正式名称でも呼ばれないことが多いのが現実です。
だからといって、どうこうと言うことでもないのですが、そんなことなどを考えるのも、いいんじゃないでしょうか。
でわ。
(みやうち)
