現場ノート



きのうの昼前

「国道に50センチぐらいの木が倒れてきてクルマが通れない」

という一報アリ。

さて

そこで質問。

その「50センチ」、アナタならどの部分を思い浮かべますか?



長さ?

まさか。

それぐらいなら簡単に取り除くことができるはず。

直径?

そう

一般に木の大きさをあらわすとき

もっとも多く使われるのが直径ですよね。

でも

それって幹のどの部分?

林業関係の仕事をしてる人なら

測る人が山側に立ってその胸の高さ

いわゆる胸高直径のことというルールがあるんですが

この場合は倒木です。

どの部分を測るかでずいぶんと違ってきます。

幹周り?

造園工事で樹木の大きさをあらわすときに使うのは

樹高(H)と枝張り(W)と幹周(C)と決まってるんですが

倒木にはふさわしくないかも。

じゃあどこなんだ?

じつはコレって

道路維持の緊急出動ではよくあること。

「一報」

といってもそれは

当社に連絡が入る

ということはほとんどなく

たいていの場合は

土木事務所か町村役場

それも

通報者→受信者→役所担当→当社担当

なんていうのがよくあるパターンで

下手をすると

さらに人が入ってしまうというのも珍しくないこと。

つまり

情報が当てにならない

なんてことはしょっちゅう。

なかには

「空振り」っていうこともあるぐらいですから

こんなときはまず

「現地へ行ってみる」

かんたんな道具などを準備して

「まず現地へ行ってみる」

これが原則です。

ということで

役所からの電話を受けたオー隊長

事務所で担当工事の内業にいそしんでいたケーくんに声をかけ

チェーンソーとその他もろもろを持参して現場へ。




ナルホド

これではクルマは通ることができません。

重機を呼ぶ必要はないようです。

さっそく仕事開始。




そこはそれ

ウデの立つふたりのこと

13時前に処理を完了させました。

さて

そこで気になるのが

「50センチ」の正解・・・

会社に戻ってきたふたりの顔を見て

質問をするのをやめました。

いやいや

無事に通れるようになったんですもの

そんなん別にどうでもええやないの、ねえ。

なんて思ったからです。

日本列島365日こうして道路は守られている。

今日まで

そして

明日から。

では。

(みやうち)

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