現場ノート



2週間ほど前のこと。




県道安田東洋線島トンネル終点側

(海岸部からあがってくると入り口側)

の高い山留め擁壁の上にのぼって

なにやら話しこんでる人がいました。




当社の長老ふたりです。

といっても

この写真だけでは

昔話に花を咲かせるふたりのオヤジ

としか見えませんが

じつはこの時

ストーンガードの裏にたまった落石を取り除くための

作戦ミーティングを実施中。







最初は

クレーンでちいさなパワーショベルを吊り込んで

それで作業をしようとしていたんですが

上にあがってみると

ロックネットのワイヤーロープがじゃまをして

重機が旋回できないことが判明。

さてどうしたもんじゃろのー



と考えたあげく結論が出たんですが

(といってもホントは即決でしたが)

その次の週はずっと天気がわるく

作業の安全をはかるため

実施を見合わせていました。



天気がよくなったのを見計らってさっそく決行。

さてその作戦とは・・・






そう人力

人の力と書いて

「じんりき」。



おおきな仕事はできませんが

人が石をひとつ取り除くごとに

ひとつずつ確実に石の数は減っていきます。

持てないようなおおきな石は

ドリルで穴をあけ



セリ矢という道具を打ち込んで




ちいさく分割して




クレーンで搬出。

人の力と侮るなかれ

たかが人力ですが

されど人力です。



ん?

ちょっと大げさ?

いえいえこれが

「土木のちから」

の原点です。



え?

で、あの長老たちは何を?



ハイ

ナントカの冷水と言うではありませんか。

ムリをせずに後方支援。



若者には若者の

中堅には中堅の

じいさんにはじいさんの

それぞれの役割があるのです。



ということでこの落石除去作業は

本日もつづきます。

県道安田東洋線を通行する皆さまには

引きつづきご迷惑をおかけしますが

ご協力

どうかよろしくお願いいたします。

(みやうち)

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