現場ノート


柏木2号橋A2橋台背面盛土工事

土砂搬入の準備がととのいました。

ぼくらはいつも何にも気にしないで

フツーにA1とかA2とかの略号で呼んでますが

これって一般的ではないですよね。

この場合のAはアバット(橋台)の頭文字、

つまり起点側から数えて2つめの橋台なのでA2

ちなみに、橋脚はP(ピアー)で、同じく起点の方からP1、P2...


図出典:新潟県長岡地域振興局地域整備部「橋の基礎知識」



今、高知県東部では東部自動車道の延伸が進んでいて、ピアーが連続して並び、高速道路が東へ東へと伸びていくさまを実感することができます。

ある日のこと..妻とクルマで高知市内まで移動中

「この橋げたが...」

彼女がその壮観を感慨深げに語り終えると、おもむろに切り出すぼく

「橋桁っていのはコレじゃなくて、その上、ケタにあたる部分のこと、橋のケタ(桁)だからハシゲタ、コレはピアーといって日本語にすると橋脚、橋の脚とか橋の台があって、その土台の上にケタが乗って...」

と下図をイメージしながら、これまでいろんな人に幾度となくしてきた説明をしていると、

ふと気づいたことがありました。

すぐさま疑問を口に出して妻に問いかけてみます。

「もしかして...ゲタって履く下駄のこと?」

「そうよ」

「橋が下駄をはいてるから橋ゲタ?」

「うん」



そうか!長年の疑問がパッと解けました。

だから人は橋脚のことを橋桁と呼ぶのか。

あらためてイメージしてみます。

たしかに下駄。橋の下駄。なんの違和感もありません。


下駄

寿司下駄

橋げた

(画像出典:Adobe Stock「高速道路(常磐自動車道)の橋脚

うれしそうに激しくうなずくぼくを、妻が怪訝な顔で見ています。

「いやー、橋のケタだから橋桁なのに、なんで人は桁じゃない部分をハシゲタと呼ぶ?ずっとそう思うちょったがよねぇ~~。これで疑問が晴れた」

「ふ~ん」



高架橋の橋脚が連続して立ち並び、東へ東へと伸びていく景色。

海岸線沿いに通る国道55号を走りながら見ているそれは、下から橋を力づよく支える「巨大な下駄の歯」に見えるという感覚。

下駄といえば、足の裏を支える「歯」が特徴的です。

なので、「橋をイチバン下で支えている部分=橋の下駄=ハシゲタ」

そう連想すると、橋桁が橋下駄という漢字に変換されることに、何の不思議もありません。

むしろ、専門知識がないからこその、素直でどこかカワイイ見方のような気がしてきました。

そしてこうも思ったのです。

これからは、さもプロフェッショナル然として、マチガイを諭すのはやめようと。

時には、「橋脚=橋の下駄」でもいいではないですか。

一概には否定せず、機会があればやんわりと、「じつはね・・・」

そういう感じでいこうかなと。

(みやうち)

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