これまでの経緯です😊
皆さま、去年の秋(9月〜10月)のブログを覚えていらっしゃるでしょうか? 北川道路の現場で、大きな岩のふもとの草むらから、ひとつの古い置き物がひょっこりハッケンされたあの事件(?)です。
最初は苔で真っ黒に覆われていて、「えびす(恵比寿)さんっぽいがやけど、ちょっとビミョーやねぇ…」なんて現場でも話していたその置き物。
この現場一帯がもともと田んぼだったこともあって、「きっと昔、誰かが五穀豊穣を祈って、田んぼの神さまとして大切に祀っていたがやね」とみんなで想像していました。
そのあと、気になったみやうちさんが優しくお掃除をしてみたところ...左脇に抱えているのがまごうことなく「鯛」であることが判明。「えびす確定」となったのですが、それから、近所の方や色々な方に「何か手がかりはありませんか?」と聞き取り調査を続けてみたものの、残念ながらいつから誰が祀ったのか、詳しい経緯や出自は皆目わからないままでした。
現場に現れた「神さまのミステリー」として、お神酒とお菓子をお供えしながら、この大岩のふもとで大切に見守ってきました。
しかし、今に至るまで、とうとうわからずじまい。その間に、路側擁壁は順調に積み上がってきて、「手を伸ばせばすぐそこ」というのはちょっと大げさかもしれないですけれど、いよいよこの巨岩を撤去する時期が近づいてきて、そろそろ神さまのために手立てを講じなければならない段を迎えたのです。
そこで昨日、いつもお世話になっている奈半利町多気坂本神社の南神官さんにご足労いただき、巨岩のふもとに白いテントを張って、とっても厳かな神事を執り行いました。
「昇神祭(しょうしんさい)」です。




⛩️ 神様の住まいへ。お詫びと感謝を伝える「昇神祭」
アヤカ、今回初めて知ったのですが、「昇神祭」というのは、工事などでどうしても動かさなければならない祠などから、一度神様の御魂(みたま)に天の「神々の住まい」へとお還りいただくための大切な儀式なのだそうです。
もし元の持ち主や社がはっきり分かっていれば、新しい場所へお引っ越し(遷座)をしていただくのが一番なのですが、今回はどうしても経緯が分かりませんでした。
だからといって、工事の都合でぞんざいに扱うなんてことは、チーム礒部には絶対にできません……!
「これまで長年、この地と地域の人々を温かく見守ってくださって、本当にありがとうございました」という深い感謝。 そして、「新しい道路をつくるために、どうしても場所を動かさざるを得なくてごめんなさい」というお詫びの気持ち。
それを南神官さんに祝詞(のりと)にのせて届けていただき、お神酒(新酒!)やお菓子をお供えして、みんなでそっと手を合わせました。

神事の前に、さらにお掃除されて綺麗になった恵比寿さま、心なしかいつも以上に穏やかで、優しい笑顔を浮かべているように見えました。私たちの感謝とお詫びをしっかり受け止めて、安心して天へと上がっていられたのかな、と思うと、アヤカも胸がじんわり温かくなりました😌
👷♂️ 過去への敬意を胸に、未来の道路へ
神様が温かく住まいへお還りになり、これで一つの大きな区切りがつきました。
最新の重機を使って山を削り、新しい道路をつくる土木の仕事。一見すると古いものを新しく塗り替える作業に見えるかもしれないけれど、こうしてその土地の歴史や、昔の人の「祈り」にちゃんと敬意を払って、次へとお繋ぎしていく。 それもまた、礒部組の大切な仕事であり、アイデンティティ(らしさ)なんだなと改めて実感しました。
恵比寿さま、これまで本当にありがとうございました! これからは天の住まいから、私たちのこれからの作業と、地域の皆さまの安全をずーっと見守っていてくださいね。
現場の皆さま、ここからさらに気を引き締めて、道路の完成に向けて進んでいきましょう!
それでは、今日も一日ご安全に! アヤカでしたー❤️
