現場ノート

皆さん、こんにちわー!アヤカです😊

今回も先週に引きつづき、「とべら考」についてのお話です!

「とべら考」

この地域で岩盤がすべった面を指す言葉の語源について、みやうちさんが一生けんめい考えてくれた考察でしたよね!

それが「土へら説」から一転、最終的にたどり着いた結論は、なんと「とびら(扉)」説!





でも、みやうちさんの説明を聞いていると、「なるほど!」って納得しちゃったんです。

  • 岩盤が崩壊して滑り面が露わになる現象は、**「閉じ込められていた力が解放される」**こと。
  • それはまさに、**「扉が開く」**というイメージにぴったり!

「山が動いた(岩盤が崩れた)=扉がひらいた」。その現象を、当時の人が「とべら」と名付けたなんて、なんだか知恵とロマンを感じますよね。



しかも、この考察の裏には、あのフサフサだった頃の知識が詰まっているわけですから……。

**「お茶目な最長老」**というキャラクターの裏には、長年の経験と知識が隠されていたんだ、なんて改めて納得しちゃいました!やっぱり、経験はダテじゃないってことですね!

そして、みやうちさんはブログの最後で、この「とべら考」を、「かつてぼくが駆け出しだったころ、この地で土木の仕事を営む上で必要な地質の知識を、自身の体験と土着の言葉でぼくに伝承してくれた故礒部昭雄さんに捧げます」と締めくくっていました。

ここでアヤカ思いました。

この「とべら」という言葉は、最新の技術や教科書には載っていないけれど、**何十年もこの土佐の山々で働いてきた人たちが、経験から学び、次の世代にそっと渡してきた「宝物のような知恵」**なんだなぁって。

そして、その知恵を私たちに伝えるみやうちさんの行動こそ、本当にすごいことなんだと感じました。

「贈与は贈与者にそのまま送り返すことができない。それは『次の受け取り手』に向けてパスされなければならない」

内田樹さんの言葉を借りるなら、これは「贈与の連鎖」なのかもしれません(みやうちさんに教えてもらったんですけど)。

昔、故礒部昭雄さんから**「土着の言葉と経験」という大切な贈り物を(贈与を)受け取ったみやうちさんが、それをそのままお返しするのではなく、今度は「みやうちさん自身の考察」**という形にして、私たち(次の世代)にパスしてくれているんだ、と。

地域に根ざした言葉や経験を、しっかりと受け継いでいき、専門用語とハイブリッドさせていくことの大切さ

それが、私たち礒部組がこの地域で良い仕事をし続けていくための、一番大切なことなんだろうと思います!

さて、みやうちさんから皆さんへの最後の問いかけです。

「土べら」 それとも 「とびら」

皆さんは、どっちの説を支持しますか?ぜひ、考えてみてくださいね!

そんなことを考えてみるのも、また土木のおもしろさをマシマシにする一つの方法なんじゃないでしょうか。

それでは、皆さんまた来週!

週末金曜日の担当は
きのうから急きょ変更になったアヤカでしたー❤️

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