皆さん、こんにちわー!アヤカです😊
今日は現場と地盤の奥深い関係についてお話しちゃいますね!

バックホウがドドドドーッ!って音を立てながらゴリゴリと山を削っています。
山肌をよーく見てみると、茶色っぽい岩と黒っぽい岩が何層にも積み重なっているのがわかります。
じつは、礒部組が仕事をする場所には軟弱な地盤はほとんどなく、その多くが岩盤とのたたかいなんです。
ここは、地質学でいう**「四万十帯(しまんとたい)」**というエリアにあって、この層は「砂岩泥岩互層(さがん でいがん ごそう)」っていう名前なんだそうです。
なんだか難しい名前ですけど、簡単に言うと…
- 何億年も前、ここは海の底でした。
- その海底に、砂と泥が交互に、何層も何層も積もりに積もって、カチカチの岩盤になりました。
- そして、長い年月をかけて、地面が持ち上がって(海底隆起)、今の山の形になったんだとか!
つまり、バックホウが今削っているのは、何億年もの間、海の底で圧縮されてできた、めちゃくちゃ硬い岩盤なんですね!
でも、一口に「岩盤」といっても、その硬さは場所によって全然違うんですよ!
上の写真は泥岩。もちろん岩なので硬いことには変わりがないのですが、バックホウが持つ圧倒的なパワーがあれば、こんな風にダイナミックに一気に削り進めることができるんです。
この泥岩層を削り進める作業は、まるで巨大なスプーンで大地をすくっているみたい!このダイナミックな動きは、本当に迫力満点です!
ところが、その泥岩のすぐ横には、もっと手ごわい相手が潜んでいるんです。それが、カチカチに硬い砂岩や、大きな**砂岩系の転石(てんせき)**です。これらは、岩盤が硬すぎて、普通のバックホウでは簡単には歯が立ちません。
現場の皆さんは、この「真の硬い岩」を砕くために、二つの工夫を使い分けていました。
一つは、力技!「大型ブレーカー」です。バックホウの先に巨大なハンマーをつけて、「ドガガガーン!」と叩き割るんです。ものすごい音と振動で、岩がバラバラになっていく様子は、まさに岩との真剣勝負!

もう一つは、静かなる知恵!「静的破砕剤」です。この方法では、まず硬い岩に削岩機でいくつも穴を開けます。

そして、そこに水を混ぜた特殊なセメントみたいな薬剤を流し込むんです。

この薬剤が、ゆっくりと膨らんでいく力で、時間をかけて岩を内側からヒビ割れさせていくんですよ。大きな音や振動を出さずに、静かに、でも確実に岩を割っていく現場の人たちの知恵が光る作業なんです。
ひとつの現場の中でも、柔らかさや硬さを見極めて、機械のパワーと人間の知恵を使い分ける。この地道で手間のかかる作業があるからこそ、私たちは安全で確かな道を作ることができるんだなぁ、と改めて感じました。
それでは、また来週お会いしましょう!木曜日の担当は、アヤカでしたー❤️