![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/00/1ac564d61a70fb1acc49ee193eba41da.jpg)
栗石を積んでいます。
栗の石と書いて
「ぐりいし」
と呼びます。
「くりいし」
とも呼びます。
というか本当は「くりいし」で
「ぐりいし」が別称でしょうか。
どちらかはわかりませんが
このあたりでは昔から
「ぐりいし」
と呼ぶので
わたしは「ぐりいし」派です。
略して
「ぐり」
なんて呼んだりもします。
ともあれ
栗石。
昔から
構造物の基礎だとか背面の裏込め材とかに使われます。
この現場の場合
裏込め材として使っているので
「うらぐり」
です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/cd/b4eed8ce47805ca027a8d7a019bda4f3.png)
裏(背面)からの排水を抜けやすくする役目を受けもちます。
それと
うしろからかかる土の圧力を減らす機能もあります。
今は
一般的には砕石(再生砕石)を使うことが多いんですが
森林土木の世界では
今でも基礎とか裏込めには栗石を使うのが標準です。
本来の役目からすれば
より石の径が小さい砕石より
栗石の方が効果が高いはずですが
デメリットもあります。
それは
(砕石に比べ)
手間がかかる。
圧倒的にめんどくさいのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/da/710db0e2b1036a26e99fe3902c1b68b9.jpg)
出来上がりをスキャンするために
現場へとやって来たルーキーくん。
「何ごとも経験だ」
というセンパイの薦めで
「うらぐり」積みを初体験。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/aa/dcd998adb2a6d98f7d1262c9ffcd6696.jpg)
昔から
「裏栗三年基礎八年」
と言います。
(ウソです^^;)
(言いません^^;)
土木の基本(のひとつ)です。
しっかりと体感してくれたことでしょう。
そんな須川林地荒廃防止工事も
メインの構造物である
1号土留工のコンクリート打設が完了。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/8c/cc17d62db7bef3b73a15b09dba0d4faa.jpg)
打ち終わるとすぐ
暑さから守るために寒冷紗をかけて
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/49/a85739032e7bf7d1e6adb1f5662a4f3c.jpg)
工事もいよいよ終盤に入りました。
まだまだ夏はつづきます。
気を抜かずに集中して
でも
あせらずに余裕をもって
完成まで
がんばっていきましょう!
(みやうち)