奈半利町道大除法恩寺(おおよけほうじ)線に架かる
中川原橋の補修工事がはじまりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/69/71d1893bbdb4dbcf36777ea688c7cdbd.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/79/b65a5cc656d9b5b971482770145ff934.jpg)
橋は橋ですが
この橋の下には川が流れていません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/71/4e2a73b47cf870d29bee37f4cbf58a20.jpg)
高架橋
という形式でもありません。
ではなぜここを
橋形式にしなければならなかったかというと
大雨が降るとここを水が流れるからです。
というのも
今から二十年ちょっと前
この隣で圃場整備工事を担当したことがあって
そのときに気づいたのです。
ナルホドと
あらためて周りの地形を見てみると
周辺より地形が低い土地が
ココに向かって筋状につらなっておりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/b7/94033475ff875cf60fdb2248ba7589bc.png)
そうそう
これも二十数年前にある設計コンサルさんに教わったのですが
地図や平面図をじっくり見ると
昔の地形や川の氾濫跡がわかるんだとか。
それ以来
自分たちがつくるモノの目安としての平面図を
また別の目で見ることができるようになりました。
たとえばココでいうと・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/bf/534d8076813f02114af4fef303717b86.png)
古代
奈半利川(青線)はもっと広く
現場付近への低地の連なり(赤線)も含めて流れており
その中州(茶枠)だった
一段高いところに人が定住するようになった
とか
あるいは
赤線は川が氾濫したときに流れるところであり
低地に建つ住宅は歴史があたらしい
とか
そんな想像ができるわけです。
(正解かどうかは自分で調べてね)
こんな些細な例からもわかるように
「土木のしごと」というのは
ただモノをつくったり直したりすればよいというものではなく
地形も含めた周辺全体を把握し
それにフィットするようにモノをつくったり
そのためになるようにモノを直したりすることが必要です。
と
そんなふうに見えたり考えたりできるようになると
また一段とこの仕事がおもしろくなってくるんですよね。
むずかしくもなるけど
おもしろくもなる。
いやー土木って本当にいいもんですね。
さよなら、さよなら、さよなら。
ということで
またあした\(^o^)/
(みやうち)