満を持して…
語源は『史記』から
呉の国と越の国の戦いを描いたなかからは、臥薪嘗胆(がしんしょうたん)や呉越同舟(ごえつどうしゅう)など、数々の故事成語が生まれていますが、これもその内のひとつ。
呉に敗れ、追い詰められた越王・句践(こうせん)に対し、名軍師・范蠡(はんれい)は、こう語りかけます。
「持満者与天(満を持する者は天と与(とも)ニス)」
十分に力をたくわえて備えている者には天の助けがある。つまり、耐えて好機を待つように諭したのです。
「満を持して」の語源となったのは「持満者」、「満」とは弓をいっぱいに引きしぼる(弓が満ちる)さま、「持」はその状態を保つこと。
そこから、「準備を十分整えて、機会が来るのをじっと待つこと」を意味する言葉として現代日本に残っています。
そんな言葉がぼくの脳内に降りてきたのは月曜(11/2)のこと。

渇水期施工を義務づけられ、本格的に渓の中の作業をすることができず、それでもただただ手をこまねいているだけでは能がないとばかりに、「出来ること」「準備しておくこと」には手をつけながら、工事開始が可能な11月を待っていた北川道路新寺谷川橋下部工工事現場が
ようやっと動き出したのです。

まさに「満」ヲ「持」ス。
満を持して解き放たれる矢は、勢いよく遠くへ飛びます。
準備という「静」の時間がながければ長いほど、いざ動き出したときの「動」のエネルギーは大きくなります。
かといって、その勢いに身をまかせ、遮二無二つっ走ると手ひどいしっぺ返しを食らうのは必定。
工程
品質
安全
etc
要求されるものを高いレベルで満足させるためには、引きしぼった弓をゆるめることなく、かといって、力みすぎて弦を切らぬよう、慎重かつ果敢な現場運営が必要です。
もちろん、担当するのは当社のエースさんですから、そんなことは百も承知二百もガッテンでしょう。
ともあれ本格的に始動。
サポート体制も万全です。
チームのちからを結集して、いざゴールへ。
でわ。
(みやうち)
