
本年最後の安全パトロールでした。
ランチは奈半利町のビジネスホテルなはり。
どれにしようかな・・・
と悩むふりをしながらも
実際には
ビジネス(地元民は「ホテルなはり」のことをそう呼ぶ)へ行くとなった段階で
すでに決まっておりました。

地元民に大人気のメニュー
五目そば(ラーメン)です。
ごもく
あゝなんと心地よい響きでしょうか。
単純な語義では「5種類以上の具材が混ざっている」ことでしょうが
この場合の「五目」は単に5種類という意味を超えてますね。
バラエティー豊かというか
ちょっと贅沢というか
ラーメンの場合はそれに
「野菜がたくさん」という事実が免罪符となって
炭水化物の塊を食している意識を打ち消して
まるで健康食品であるかのように錯覚させます。
(チト大げさ?)
(かもしれない)
その味はといえば
スープのベースとなる出し汁に加えて
具材からの出し汁が合わさることで
そのバランスが相乗効果となります。
ラーメン専門店にはない味
気取ったレストランにもない味
いわば食堂の味
それが五目そば。
なんて考えていると
ん?
それって?
とあることに思いが至りました。
「どぼくやんか!」
土木は
個別の構造物をつくるだけではなく
それらがネットワークとして機能し
人々のふつうの暮らしを支えるシステムをつくる仕事です。
土木でつくるモノは単なる物ではなく
いわば「場」
ですから
そのモノづくりで大切となるのは平衡であり調和
一つひとつの物体としての構造物がいくらよくてもそれは個別最適にすぎず
必ずしも全体システムとしての「場」がよくなるとは限りません。
心がけ目指すのは全体最適。
個々の具材がバランスよく調和し丼のなかで世界をかたちづくっている「五目そば」は
まさに土木が目指す全体最適そのものではないですか!
(チト大げさ?)
(かもしれない)
この一杯のバランスを保つためにどれだけの工夫が凝らされているか
そう考えると
安全パトロールの最中に食す「五目そば」が
単なる食事以上の
土木技術者としての共感を呼ぶ一杯のように思えてきて
なおさらその味が美味く愛おしくなってくるおじさんなのでした。
(チト大げさ?)
(いやいやオオマジメ)
(みやうち)
