今朝
断片的に聞こえてきた入社2年目のハヤトくんとモッちゃんICT推進チーム長との会話のなか
「スタッフ」
という言葉が何度か登場していました。
スタッフ
ぼくら土木技術者にとってのそれは
あらためて確認するまでもなくコレ

アルミやグラスファイバー製の長い定規のようなもので
標尺や箱尺などとも呼びます。
(って今の若者はそんな呼称は知らないだろけど)
と
今さらながらに沸きあがる疑問
「あれってなんでスタッフなんだ?」
調べてみたらなんのことはない
Staff=棒
から来ているようです。
そのまんま、なんのヒネリもありません。
しかし
ここで言っている「スタッフ」は測量をあつかう人たちのあいだでしか知られていない
いわば専門用語
一般的に「スタッフ」というとちがいますよね。
人です
組織の構成員としての人をスタッフと呼びます。
イベントのスタッフとか
お店のスタッフとか
で
またまた調べてみました。
と
Staff=杖
という答えが出てきました。
英語のStaffには元々は杖という意味合いがあったと。
以下、「杖」が「組織の構成員」となった流れです。
古代、権威ある人物は杖(Staff)をもっていた
↓
そこからStaffに「権威の象徴」という意味合いが生まれた
↓
やがてそれは指揮官や将校の集団を指すようになった
↓
現在の「組織を構成する人々」という意味につながった
まとめますね。
・測量のスタッフ(棒):形がまんま棒だから「スタッフ」。いわば直球勝負。
・人としてのスタッフ(杖):権威のある人がもつ杖→リーダー格の集まり→組織の構成員。進化を遂げたパターン。
こんな歴史をたどっているのだと知ると
何気なく発せられている「スタッフ」という言葉が
なんだか微笑ましく感じられたりもするのです。
測量で使う「スタッフ」は
正確に測るための物理的な支え
一方
現場のスタッフとしてのハヤトくんが目指すのは、仕事を前に進めるための精神的な支え
その根っこは一本の棒です。
ハヤトくんが会社のスタッフとして成長し、正確で、たのもしい指標となって、誰かをしっかりと支えていってくれる日がくればよいな
なんてことを考えながら
今日のブログをしたためるおじさんなのでした。
(みやうち)

