現場ノート


建設機械がつよい力で動く理由のなかで特に大きなものが

「パスカルの原理」を応用した油圧。

これを用いると

「小さな力を利用して大きな力を生み出す」

ことができます。



図の右と左は両方ともにピストンです。

左側の断面積が10センチ平方メートル

右側が50センチ平方メートルです。

左側に100グラムの力を加えると右側に力が伝わり

500グラムの重りを押し上げることができます。

この容器のなかにある液体を油にしたものが油圧です。

原理的には水でもオッケーなんですが

建設機械はキビシイ環境のもとで使われることが多いので

水だと使用不能になる恐れが大ですし

油は金属が腐食するのを防いでくれるし

さらに

潤滑剤としての役目もはたしてくれます。

つまり

油を使わないと「パスカルの原理」が応用できない

というわけ。

なのですがっ





根固めブロックのコンクリート打設中のこと

ユンボを動かすシリンダーへ作動油を送るホースが裂けました。

こうなるともう

油圧で動く重機はお手上げです。

がっ

現場のひとたち慌てず騒がず




すかさず裂けたホースに応急処置

別の重機で作業をつづけたそうです。

あらかじめ想定していたわけではありませんが

現場のトラブルとしては

よくあることっちゃあ

よくあること。

こんなときに落ち着いて素早く対応するためには

まず

知識があること

そして

対応策の引き出し(バリエーション)を多くもっておくこと

何より

ふだんから余裕をもった仕事を心がけておくこと。

これが

慌てず騒がず落ち着いて対処するもととなります。

ということで




無事打設完了。

では週末の本日も

ご安全に!


(みやうち)

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