当社の安全パトロールには毎回女性事務員さんが同行していて
それぞれがそのたびに報告書をあげてくれています。
先週木曜日に行われたパトロールに参加したトモミさん。
いくつか指摘をしてくれたなかに
たとえばこんなのがありました。
前回行ったときは明確な通路がなく
どこを通ったらよいのかわからなかったけど
今回はちゃんと階段がついていて
「ここらへんを通ったらいいかな」
ではなく
「ここを通ればいいよ」
とわかりやすくなっていてよかった。
このレポートの肝は
「ここらへんを通ったらいいかな、ではなく、ここを通ればいいよ」
という表現ですね。
これ安全管理のポイントで
肝
と言ってもさしつかえないぐらい重要なところ。
思わず
おみごと!
と拍手してしまったじっちゃんなのでした。
そんな彼女が報告書のなかで
こんなことを書いていました。
チッピングをするとしないとで
コンクリートのくっつき方が違う
ということを教えてもらいました。
塗装やネイルも足付けしないとすぐ剥がれるので
コンクリートも一緒なんだなぁと思いました。
ふむ。
書いていることはよくわかります。
でも
塗装作業で下地を粗にする行為はケレンと呼びます。
(くわしくはコチラをどうぞ。→『ケレン~トシ子さんの疑問に答える(その21)』)
それに・・・
「ネイルの足付け」ってなんなんだ?
いつものChatGPTではなく
今回はMicrosoft Copilotに訊いてみました。
いろんなやり取りをして返ってきた答えは次のとおり
ジェルネイルを施す際には、サンディングという重要な工程があります。サンディングは、ジェルネイルを密着させるために行う下準備の一部で、爪表面に細かな傷をつける作業です1。こうすることで、ジェルが爪にしっかり密着し、ネイルが長持ちしやすくなります。
そうか。これだ。
ではトモミさんはなぜ足付けって言葉を使ったんだろう?
Copilotの答えはこうです。
塗装の足付けは、簡単に言うと、塗装面の表面にキズをつけて、塗装が食いつく(引っ掛かる)部分を作る作業です。これにより、塗装が剥がれにくくなります。足付けにはいくつかの道具が使用されますので、以下に詳しく解説します。
え?その作業ってケレンじゃないの?
申し訳ありません、私の説明が不十分でした。ケレンは、塗装面の表面を研磨する作業を指します。一方、足付けは塗装面にキズをつけて、塗料が食いつく部分を作る作業です。ケレンは塗装面を滑らかに仕上げるために行われ、足付けは塗装の密着性を高めるために行われます。両方の作業は塗装前に重要ですが、目的が異なります。
へーそうなんだ。これは初耳。
でも、どこかで納得できない。
今度は自分でWeb検索してみます。
すると
どうやらクルマの板金塗装では「足付け」
建設塗装では「ケレン」
こんな結論にたどりつきました。
では
と
もう一回Copilotに質問。
自分
クルマの板金塗装では足付け、建設塗装ではケレン、という解釈でよいですか?
Copilot
はい、その解釈は一般的に正しいです。ただし、足付けとケレンは、それぞれ異なる業界や作業において使われる用語であることに注意してください。
- 足付け (サンディング): クルマの板金塗装において、塗装面の表面にキズをつけて、塗料が食いつく(引っ掛かる)部分を作る作業です。これにより、塗装が剥がれにくくなります。主にクルマのボディパネルの塗装において行われます。
- ケレン: 建設塗装において、古い塗膜や汚れを削り、新しい面を出す作業のことを指します。具体的には、壁面や天井などの建物の塗装において行われます。
両者は異なるコンテクストで使用されるため、適切な文脈で解釈することが重要です。。。
どっちやねん!
思わずツッコんでしまったじっちゃん的には
このへんが正解かと・・・
ケレンとは、元は英語でクリーン(clean)がなまった形で日本に入ったものと言われています。日本人にはcleanがケレンに聞こえたのでしょう。そのままケレンという呼び方が定着したと思われますが、意味は「清掃」「美装業務」のことを言います。
塗装で行われるケレン作業は、主に鉄部や木部に行われ塗装面に残った古い塗膜を取り除いたり、錆などの不要な汚れを落としたりします。
また、塗装面をきれいにするだけでなく、あえて表面を傷つけて塗料との密着性を高める「目粗し」と呼ばれるものもケレン作業に含まれます。
車の板金塗装はこれらを足付けと呼び、表面の目荒らしを入念にし、密着性を高め塗装を重ね塗りします。
(雨漏り修理・外壁工事の『雨ん坊』より)
クルマが大好きなトモミさんなので
足付けっていう
一般的には使われない言葉を知っていたようです。
いやあ
またひとつ賢くなったわ。
トモミさんのおかげ (^_-)-☆
(みやうち)