現場ノート




ただ今現場作業を休止中の柏木1号橋A2橋台工事。

あと20日ほどすれば川漁期が終わるので

いよいよ再開の運びとなりますが、

そのできあがりはこんな感じ。

昨年度につくった状態を点群データにして

それに完成モデルを重ね合わせてみたものです。



外側だけでなく

コンクリートの中もキチンとモデル化しています。



わかりにくいので

拡大してみましょう。

まずは全体から。



ポイントのひとつは

杭の鉄筋と橋台フーチングの鉄筋の干渉チェック。

3年前、同じ工区で干渉する箇所を見つけて手戻りを防いだことがありました。

もちろんこの現場でも

昨年度の深礎杭施工の折にチェックはしているのですが

今回はさらに設計モデルとできあがった杭鉄筋を比べた上で

橋台の配筋モデルを重ね合わせてみました。



結果は

問題なし。


その他もろもろに加え

ひび割れ防止のため独自に設置する誘発目地も入れて

配筋モデル完成。

つくったのは4月入社のナツキくん。

じつはここに至るまでに何回も何回も手直しを指示されて

(命じたのは誰あろうわたし)

(自分ではできないくせに他人のチェックはキビシーんだから^^;)

そのたびに修正を繰り返し

やっとこさ仕上がった3Dモデルに

グッジョブ!



とサムズアップして労をねぎらった翌日。

わたしが出先から帰ってきてみると・・・


2次元の発注図を手に

詳細についてたずねるツヨシさんに対し

ひとつずつ返答するナツキくんの姿が。

どうやら

なにごとも大雑把なわたしでは気づかない細かいところに

まだまだ手直しが必要な部分がいくつかあったようです。

キビシー・・・

がっ

仕事の基本は

「信頼せよ、されど検証せよ」

そして

これもまた勉強。

実際に

右も左もわからない新人が

自分の手で3次元モデルをつくることによって

みるみるまに学習していってます。

そのスピードにはたしかに目を見張るものがありますが

昔も今も変わらない本質は

「技術者の道にショートカットはない」

そして

「ショートカットしようとする姿勢から得られるものは少ない」

時間を短縮するのはよいことですが

楽をして近道をしようとする姿勢から得られるものは多くありません。

コツコツ粘り強くまじめに

この姿勢を失わないことが

「学ぶ」

ということにおける最大のポイントです。

(オマエが言うな、っていう指摘はうけつけません^_^)

ということで

さあ

がんばっていこう!

(みやうち)

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