天端コンクリート施工中の奈半利川河川災害復旧工事。
現場をおとずれたわたしの目の前を
なにやら訳ありげに通りすぎていく人がいます。
あきらかにコッチを意識してるな
と思ってじっと見てみると
あ、気がついた?
とわざとらしい表情をしてコチラを見ます。
その腰にあるのは・・・
バールのようなもの。
そこで思い出したのが立川志の輔の名作落語。
その名も「バールのようなもの」です。
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【あらすじ】
(『gassanのブログ』より)
気になった事を御隠居によく質問するはっつぁん。
今日も御隠居にいろいろ聞き、あれはこうそれはそうだと話していました。
「なるほどねぇ。さすが物知りだなぁ。
あとこの前ニュースでね…
『○△区の宝石店に泥棒が侵入し、バールのようなもので店のシャッターをこじ開け、犯人は車で逃走しました』
…って。あれわかりませんよねぇ」
「いや、そりゃ犯人まではわからないぞ」
「それわかるなら警察行ってください…。
違いますよ!『バールのようなもの』ってのがわからないの!」
「バールぐらいオマエも大工なんだから知ってるだろうよ」
「いや、それはバールでしょ?バールのようなものってのがわからないんですよ。」
「あ、なるほど。そりゃ誰も見てないわけだから、ようなものが付いてるんだ。
泥棒には違いないし、車で逃走したのも間違いないけど、バールかどうかはわからないからな」
「なるほどねぇ。
いや〜自分の道具箱の中にバールがあるから検問とかで警察に疑われそうで心配してたんです」
「なんだ。そんなこと心配してたのか?
オマエは疑われないよ。バールなんだから」
「えぇ…?いや、バールだから疑われるんでしょ」
「なんで?バールのようなものって言ってんだからバールじゃないじゃん」
「バールのようなって言ったらバールでしょ!?」
「いやいや、バールじゃないからバールのようなものって言ってるんじゃないか!」
「いやいや、バールのようなものはバールでしょ⁉️」
「オマエ『これ肉のような味がしますね!』って言ったら肉かい⁉️」
「肉のような…肉…とは言いません…けど、バールのようなものはバールでしょ‼️」
「しつこいねぇ…。
じゃ『女のような』と言っても女じゃないだろ?
『ハワイのような』と言ってもハワイじゃないし『夢のような』と言ったら夢じゃないだろ?」
「…あれ、ホントだ…。確かにそうですね。
じゃあ大丈夫なんだ!よかった〜」
(続きは志の輔の落語本編をどうぞ)
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で
あらためて腰のモノを見てみると
「バールのようなもの」
ではなく
明らかに
バール。
ってオマエ
そんなもん引きずってちゃぁ仕事になんないでしょ!
以上
バールのようなもの
じゃなく
バールを引きずるおじさん。
おあとがよろしいようで\(^o^)/
(みやうち)